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一般は制限時間12時間 191Km 4.664m up
※ちなみに写真はほぼ全て試走の時のもで
当日はあまり写真はとれませんでした。
前日受付をしていない私は夜中1時に家を出発して
開催の地である奈良県下北山村スポーツ公園へ向かいます。
今回の開催地である上北山村と下北山村は日本でも
有数の天気の悪い地で開催日の前後1カ月はほぼ雨予報でした。
開催日の前日と当日のみ少しだけ天気が回復して
なんとか大雨が回避できたぐらいです。
雨が降る前に進まないといけない。
そんな気持ちを抑えつついかに進むかが時間内完走の
達成に繋がるのだと考えながら現地へ向かう車の中で考えてました。
目次[非表示]
ST1 大台ケ原(ノースルート)
到着してからは少し仮眠してから受付に向かい
参加賞とチェックカードを受け取りました。
チェックカードは各STでパンチ穴を開けてもらうようで
カラビナにつけて落とさないようにします。
思っていたよりも参加証のサコッシュが大きかったので
一度車に戻って荷物を降ろし会場に戻ってから車検を受けました。
スタートは車検が終わった順で私は5:10スタート組になりました。
(一般は5時以降10分間隔でスタート)
最後尾に並んだ所で時間になり6人づつスタートしていきます。
ドキドキしながら前の人を見送り、絶対に無事にここに戻ってくるぞ!
と決意してスタートしました!
ここまで来たら後は自分を信じてペダルを回すっきゃねー!
スタートしてすぐにちょっとした坂道程度はありますが
大台ケ原まではほぼ平坦です。
5人程度のトレインが至る所で出来て高速巡行で進んで
少しでも時間を稼ごうって気持ちがにじみ出てるようでした。
30~40㌔ぐらいの巡行で大台ケ原の登り口に到着したところで
私は一旦ルートから外れて道の駅吉野路上北山のトイレに駆け込みます。
今回の最大の失敗だったのがスタート前に眠気覚ましと気合を入れる為に
ユンケル黄帝液を飲んだ事でトイレが近くなった事です。
最後尾スタートとトイレに寄った事により思わぬロスを生みましたが
焦らずに大台ケ原へ向かいます。
登り始めてすぐにですが前輪に違和感を感じ目を落としてみると
明らかにパンクしていました。
少し空気が抜けた所でシーラントが塞いでくれていたようなので
とりあえず空気を足して行ける所まで行くことにしました。
しかし斜度が強くなった所でダンシングすると
明らかにタイヤの沈み具合(凹み具合)がヤバい感じ。
タイヤ自体がダメになる前にチューブを入れる事を決めてパンク修理しました。
これが一番の幸いでした米粒の半分ぐらいの石の先端で小さな穴が開いていたぐらいだったので石を取り除きチューブを入れれば問題無く走れるレベルでした。
アジリストが外し易くはめ込み易いおかげでロスもかなり抑えられ登り始める事ができました。
この大台ケ原でいかに時間を短くそして疲労せずに
登るかがキモだと思ってた所にロスが2回もあった事で
内心かなり焦ってしまい少しオーバーペースで
登ってしまいましたが
何回も自分自身に「まだ焦る時間じゃない」
っと言い聞かせてペダルを淡々と回すスタイルに変えて
ST1の大台ケ原へ向かいました。
登り終える直前ぐらいで響珈琲のマスターとすれ違い。
後で知ったのですが同じ5:10スタートだったらしく
さすがマスター早いなと改めて実力差を見せつけられました。
なんとかST1である大台ケ原へ到着
チェックを受けてまずはノースルートの一番の山場を
越えた事にホッとしました。
エイドでは水分におにぎりや果物がありヒルクライム後だと
長居したくなるような雰囲気がありました。
ロス時間を少しでも取り戻す為に、ボトル2本に水を入れてもらい
バナナを食べ、おにぎりをポケットに入れてすぐにスタートしました。
大台ケ原付近では少し小雨が降りましたがノースルートは
全体的に良い天気で景色もかなり良かったです。
立ち止まって写真を撮っている人も何人か見かたぐらいです
ここからの長い長い降りは路面が濡れている箇所にはかなり気を付けながら進みます。
その中でパンク修理してる人や落車してる人などかなり多くいました。
全体を通して路面がかなり悪いのでパンクが多く、中には4回もパンクした
人がいたとか。
そして落車も多かったです。
道幅の狭く路面が悪い中でグレーチングに雨など悪い条件が重なっていて
それにも関わらず降りで飛ばしたりしている人がそれなりに多かった印象がありました。
実際私をパスしていった人達が後で倒れていたなんて事もありました。
悪い状況だからこそいつも以上に慎重になるべき所であり車間と減速である程度リスクを減らす判断を下せるかどうか。
今回私が無事に完走できた大きな要因の1つだったと感じています。
ST2 行者還トンネル(ノースルート)
長い降りをへて次の登りである行者還トンネル入り口へ辿り着きました。
すぐ近くにエイドもありましたがそのまま登り始めました。
道は狭く路面が悪い10%前後の斜度をひたすらに登ります。
このあたりで速い人達とすれ違う事があり路面だけでなく
上から降りてくる人たちにも気をつけながら進みます。
ここでもマスターとすれ違いさっきよりは追いついている?
って状況が少し励みになりました。
まぁエイドでの休憩時間削っただけなんですけどねw
ST2 行者還トンネル前に到着
ロスはあったもののここまで気温がそこまで上がってなかったので
予想以上に良いペースで走る事ができて一安心しました。
ここから道幅が狭く路面状況が悪い中に
登ってくる参加者にも気をつけながら降り
スタート&ゴールの下北山スポーツ公園を目指します。
試走した時は降ってから川に入り休憩しました。
当日も余裕があるなら川に入ろうなんて思っていましたが
そんな余裕はまったくなく
降った所にあったエイドもすっ飛ばして先に進みました。
少しのアップダウンと平坦をできる限り
足を温存しながら進み池原ダムまで戻ってきました。
かなり高い位置にありここからスポーツ公園へ向かう道は
斜度もキツく路面もコケや落ち葉が多く
落車リスクがかなり高い事を試走した時に知っていたので
前を走る人とはかなりのマージンを取ってゆっくり降りました。
前を走っている人もかなりゆっくり降っていましたがグレーチングに積もった落ち葉に滑って落車されてしまいました。
幸いケガも大きくなさそうで車体も無事そうだったので本当に良かったです。
中間休憩 スポーツ公園(スタート&ゴール)
無事ノースルートを終えて11時過ぎにスポーツ公園まで
戻ってくる事ができました。(6時間ぐらいで戻ってきました)
ここでの足きり時間は12:30だったので
1時間ちょっとのマージンを作る事ができ一安心
あとここで経過Tweetしようと思ったのですがなんか電波が繋がらない。
正確にいえば電波は立っているのに繋がらない。
奈良の山奥なので圏外ばかりだったので仕方ないと思っていたのですが
前来たときはここ電波あったのにと不思議に思いましたが
疲れていた事もあり諦めました。
エイドでカレーを受け取り少しだけ休憩する事に。
マスターと少し話したりボランティアスタッフのスムージーさんとも
話せたのでかなり元気をもらいました。
15分くらい20分ほど休憩して後半戦のサウスルートへ向かいます。
エイドでの休憩後に車に寄って予備のチューブとモバイルバッテリーなど
をおいていきました。この先もパンクするリスクと荷物を少しでも
軽くして後半戦に臨みます。
ST3 国道425号線 空中の村(サウスルート)
サウスルートの特徴は道の悪さがさらに最悪なのと
変わり映えしない景色がとにかく苦しいルートで
私は和泉葛城山で鍛えていたのでなんとか耐える事ができました。
サウスルートを試走した時の各STの難易度は個人的には
ST3まで(2番目にキツイ)
ST4まで(1番キツイ)
ゴールまで(ここまで来ればなんとかなる)
って感じでした。
走り始めはそこまで登る事もなくのんびり進んでいました。
村役場あたりでマスターに追いつかれそこから少しの間ご一緒しました。
マスターの新車は某有名アニメのキャラをイメージした
オーダーカラーで目を奪われるほどの魅力を発していました。
PEAKSが終わったら私も来年に向けて
オーダーカラーのデザインに向けて動きだそうと決意したぐらいです。
ノースルートを初見で走った人はおそらくは
役場までの道でかなり油断したと思う。
村を抜けて林道区間に入ると道は狭く路面は最悪
斜度も15%前後に面食らっただろう。
マスターもビックリしてましたw
登り始めてから暫くしてペースが上がらない私は遅れて
マスターには先にいってもらいとにかくマイペースで進みます。
登っている途中で雨に降られましたが暑い時間帯に
クールダウンできたと前向きに思う事にしてなんとか耐えました。
行者還トンネルを彷彿とさせるような長く暗い白谷トンネル
路面は試走した時からウエッティだったので滑らないようにかつ
小動物なんかを見逃さない様にライトの光量をMAXにして走ります。
白谷トンネルを抜けて15kmほどで降った所に
ST3である空中の村があります。
基本的には降りですが多少登る所もありさっきの雨もあって
減速と路面に気を配って走ります。
先に行ってもらってたマスターにも追いつき2人で空中の村まで行きました。
ST3空中の村
ここが最後のエイドでありST4へ向かってまた降りてきて寄るか
そのまま向かうかの選択を強いられます。
本来ならエイドに寄りたいのですがこの空中の村の入口が
中々の激坂なのとアスファルトに埋め込まれた石が雨に濡れて
滑りやすくなっているので寄り辛いんです。
天気が悪いが気温は高くなく直射日光もないので
水とおにぎりだけ補給してここからノンストップでゴールを目指すことにします。
この時で13:20くらい
ゴール打ち切り時間が17:10なので残り時間はおよそ3時間50分
試走時は3時間ほどかかったので残りの体力をザックリ計算するとパンク1回はなんとかなる時間でいけそう。
ST4 玉置山展望台(サウスルート)
ここでも経過Tweetしようとしてやはり電波はあるのに繋がらない。
雨に降られた事もあってiPhoneが壊れたのかと不安になりました。
後で知ったのですが実はこの時に私が使ってる楽天モバイルで回線不具合があったようでそのせいでダメだったみたいです
マスターには先に行くことを伝えてスタートしました。
ここまで来たらラスボスである玉置山展望台のみ
気合と根性で登ります
展望台へ向かって登っている途中で小雨と霧のダブルパンチを食らいます。
もうこの際涼しくていいやー!なんて思っていると
私の右足にそこそこ大きいアブが!
ビックリして手で払いますが右足の太ももを狙っているのか中々離れてくれず
手で払っているとだんだん左に寄ってしまってコケの上に車体が乗ってその時に
右に重心がいきながら大きく手を振ってしまったのでそのまま
横にツルっと滑るかたちで落車してしまいました
幸いにも払った手をアイーンのポーズを取りながら
顎を引いていたので右手を少し打ったのと
車体は右のSTIが少しだけ曲がった程度で済みました。
正直こんなしょうもない事でリタイアが頭を過ってかなり焦りましたが
なんとか身も車体も無事で本当に良かったです。
斜度の強い区間を何度か耐え抜いてST4である玉置山展望台まで到着
すぐにチェックを受けて降っていきました。
試走の時は展望台まで登ってみましたがあまり景色が良いとは
言えずすぐに降りましたw
国道425号線ゴールまで(サウスルート)
ボトルの水の残量と補給食として持ってきていた
ジェルが2個あったのでエイドには寄らず
このままゴールまで進む事にしました。
途中でiPhoneが鳴ったので回線不具合も復活したみたいで
経過Tweetを少しして白谷トンネルまで登り返します。
正直ここまでくればダメージはあるものの
消化試合なのでケガしないパンクしないを
強く意識して走り続けました。
この時にも雨に降られはしたもののなんとか
耐え抜いて白谷トンネルまで辿り着きました。
全体通して通り雨程度が数回だったのは本当にありがたかった。
ここからのゴールまでの降りはウイニングランに
ケチが付かないように自転車人生で一番といってもいいぐらいの
減速と路面状況を見極めながら降りました。
そして...........。
ゴール!!
ボロボロになりながらも
11時間5分で無事に完走する事ができました。
Finisherタオルをかけてもらった時は思わずガッツポーズしました。
疲れた顔が半端ないですが記念写真もスムージーさんに撮ってもらい
本当に達成感と解放感で嬉しかったです。
嬉しくて嬉しくての
感激のおもち上げ!
ポンコツローディは今日も無事カエル
無事カエルジャージの名に恥じぬ結果を出せて
相棒と共に感激です!
スタートからゴールまで最低限の休憩しかしてこなかったので
1時間ぐらいはゆっくりしながらゴールしたマスターと話したりして
Twitterで完走報告をTweetさせて頂きました。
皆からの応援メッセージや完走おめでとうメッセージには
感謝しかありませんでした。
落ち着いてからは施設内にある温泉の入浴券を頂いていたので
マスターとこのPEAKSを振り返りながら汗をながして
スッキリしてきました。
お風呂上りに定番の瓶のコーヒー牛乳を飲んで
キッチリと〆
今回のPEAKSは無事に終わる事ができました。
終わりに
アクシデントがありましたが無事に完走できて本当に良かったです。
改めて思うのはThe PEAKSマジやべ~ですw
コースは当然ですが走ってる人は全員が坂バカしかおらず
ファットバイクやミニベロ、リカンベントで出てる人もいて
本当に凄い人たちが全国から集まる
ド変態なイベントだと思い知らされました。
今回の完走の一番の要因はやはり事前の試走を実施したことでした。
下見をしたことにより路面の状況、各STの距離と登りの難易度、
補給の具合など様々な情報を把握でき当日に活かせました。
精神的にも肉体的にもボロボロながら
どこか少し余裕を持って走る事は今回のような
チャレンジには絶対に必要だと断言できます。
目標は達成できたので暫くはグルメライドで
お腹いっぱい食べて心身共に癒していきたいですねw
次のThe PEAKSの開催地は群馬の赤城山
とりあえずは次回は見送って次に関西で開催される事があれば
また参加を検討しますw
最後にThe PEAKSを運営しているボランティアの
皆様にはお世話になりました。
感謝とお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
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